【免許返納問題】田舎暮らしの親に車の運転をやめさせた話

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田舎暮らしの親の免許返納問題

40代独身一人暮らしのつきみです。

ずっと気がかりだった、田舎暮らしの70代母の免許返納問題。
ニュースで報道される事故を見るたびに他人事ではなく、明日は我が身かもしれないという恐怖!

分かってはいるけど、田舎の免許返納はあまりにもハードルが高すぎるんですよね…
都会と違って車は生活必需品だし、移動手段はどうすればいいんだ?

つきみ

でも何かあってからでは遅いし、人様を傷つける前に返納してほしいという切実な思い、、、

結果的に免許返納には至らなかったのですが、車を手放すことで運転をやめさせることができました。

紆余曲折した体験談を書いていきたいと思います。

目次

田舎暮らしの免許返納はハードル高すぎ問題

田舎の風景

遠方にある私の実家はとんでもない田舎にありまして、どれだけ田舎かというと↓

  • 最寄りの駅まで徒歩30分
  • 電車は1時間に1本
  • 無人駅なのでタクシーは常駐していない
  • バス停まで徒歩1時間以上
  • スーパー、コンビニ、病院まで徒歩1時間以上
つきみ

車が無いとマジで生活できないレベルの超超超ド田舎!

田舎に来たモンモモ
田んぼと山しかない

駅の周りは何にもないし、家に辿り着くまでコンビニどころか店が一つも無い。
都会の人からすると信じられないと思うけど、これが田舎の現実なんです。

免許返納なんて口にしたら、ライフラインを奪うも同然!

ましてや自分以外の人の心を動かすのって本当に厄介で難しいですよね…
同じ悩みを抱えてる人少なくないはず。
田舎の免許返納は一筋縄ではいきません。

【体験談】田舎の親に運転をやめさせるまでの道のり

田舎で暮らす独り身の母が運転をやめるまでの道のりと、その後の生活の対策について語っていきたいと思います。

運転の反応が鈍くなり、免許返納を促すも失敗

免許証

母が70歳を過ぎた頃から、運転の反応が鈍くなったな〜と思うようになりました。
この頃はまだ病気してなかったけど、こんな運転だっけ?という妙な違和感。

つきみ

実家には滅多に帰らなかったので、老いの変化を感じやすかったのかも。

今思えば当然と言えば当然。
例え健康体でも、加齢により視力も判断力も衰えていくので。

しかしこの時は免許返納どころか当たり前に免許更新していたので、「そろそろ免許返納したほうが、、」と軽く伝えたら案の定罵倒される。笑

生活できなくなるし何を馬鹿なこと言ってるんだ!と。
返す言葉も代替え案もなく、とりあえず100均で買った高齢者マークを強引に車に貼るのが精一杯でした。

病気になっても運転するのは不安しかない

運転

5年ほど経った頃、母に癌が見つかり入院。
さすがに運転をやめるのかと思いきや、退院後は普通に運転してる…!

抗がん剤治療と放射線治療の甲斐あって、イケメン主治医に会えるのを楽しみに通院してたぐらい元気に運転してました。

正直不安しかないけど、前向きに治療を受けて生活してる様子だったので強く言えず…
半年ちょっとこの状態が続きました。

病院の医師たちから説得してもらうことに

事態が変わったのは、癌がステージ4になり再入院してから。
急変する可能性があることと認知に影響がで始めたことで、退院後は絶対に運転してはいけない!という状態に。

私から伝えるだけでは言う事を聞かない可能性大なので、医師、看護師、ソーシャルワーカーさんからも説得してもらいました。

特に主治医の言葉は説得力がレベチでして、今後出てくるであろう病状からの危険性を具体的に説明して下さり、とても助かりました。

つきみ

自分一人で抱え込まないって大事!

ソーシャルワーカーさんは道路交通法を調べて下さいまして、私自身も勉強になりました↓

『道路交通法第66条』
過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。

頑固な母に何言われても説得を続けてくださった病院の方々には、本当に感謝しています。

車を処分、運転をやめさせることに成功

本当に運転をやめてくれるのか?
離れて暮らしているので不安でしたが、ある日突然「車を処分したよ」と母から連絡が来たんです。

どうやら、車検代を払うのが勿体ないと思ったらしい。

つきみ

たまたま車検のタイミングが訪れたのはラッキーとしか言いようがない…本当に助かった!

結局、お金が絡むと人って動くんだって思ったよね。笑

生活のその後①:買い物の手段

買い物

困りごとだった買い物は、このような手段を使っています。

  • 食料は宅配生協を利用
  • 自炊が難しい時は宅配弁当を利用
  • 他に欲しい物があれば私が買って送る

田舎すぎて一般的なネットスーパーは地域対象外なのですが、生協が希望の光だった!
カタログから注文できるのでネットが苦手な高齢者でも◎

宅配弁当は、病院のソーシャルワーカーさんがすすめて下さいました。

つきみ

退院後の生活に関してはケアマネさんもサポートして下さって、凄く有り難かったですね〜

生活のその後②:医療を受ける手段

通院のこと

母の場合は通院することが難しいため、訪問看護と訪問診療を利用しています。

訪問看護・訪問診療とは

通院が困難な患者の自宅に看護師や医師が定期的に訪問し、医療処置・病状の確認・服薬管理など在宅療養をサポートしてくれる医療サービスです。

つきみ

遠方なので、この制度が無ければ今の私は人間の形を保っていなかったかもしれない。

医療処置だけでなく話し相手になってくれたり、異変があればすぐ知らせてくれたり、医師と看護師さんには感謝しかないです。

心配ごとは減らすに限る

新幹線に乗るモンモモ

病気がきっかけで運転をやめさせることができたのは不幸中の幸いでしたが、手遅れになる前に心配ごとを減らせて本当によかった!

免許は返納できてないけど結果オーライ。
目的は運転させないこと&他人に危害を加えないことなので、先に車を処分するのも一つの手かなと思います。

そして今回の経験を経て、
田舎には絶対に住まないと心に誓った。
(いや数億年前から思ってたが)

つきみ

老後ほど徒歩圏内にスーパーや飲食店がある環境って大事…!

今私が住んでいるところは車なしで生活できるので、当たり前だった環境に有り難みを感じてます…いずれ引っ越すにせよ、生活に苦労しない場所を選びたい。(一生独り身だしね)

免許返納も住む環境も結局は人によるので自分の体験談でしか話せませんが、免許返納問題と向き合うきっかけになれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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